2012年08月27日

ボルネオ レポート 2012(Part8)

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夕暮れのボルネオの熱帯雨林。
雨が降ったせいで、とても空気がクリアな気がします。


バトゥプティ村からスカウ村まで、川を下ってやってきました。


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夕食後、ジャングルへのナイトウォークを予定していましたが、
雨のおかげで、足場があまりに悪いため、ナイトクルーズに変更しました。


個体数が少ない、ルリカワセミです。綺麗な瑠璃色。
ボルネオには12種のカワセミの仲間がいます。
睡眠中でしょうか?まったく逃げません。


「鳥目」だから見えてないんですって。ビタミンAを摂りましょう。


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ボルネオ島は、世界でも有数の鳥の楽園としても知られていて、
600種を超える鳥たちが生息し、そのうち32種類は、ボルネオにしかいない固有種です。
サバ州には、海外からたくさんのバードウォッチング・ラバーがやって来ます。


今日の取材を終えて、
「キナバタンガン・リバーサイド・ロッジ」で中西さんと談話。
明日は、ゾウに会えるでしょうか?


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ボルネオ レポート 2012(Part7)

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雲行きが怪しくなってきました。


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雨雲の下に入ってしまった!目も開けていられないほどの雨です。
ボートのスピードと相まって横殴りで降りかかります。


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これは取材不可能と判断し、近くのロッジに一時避難。
夕暮れ前に再出発です。

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なんかいます。近いぞ。
他のツーリストたちのボートも集まってきます。


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野生のオランウータンです。
マレーシア語で「オラン」は「人」、「ウータン」は「森」という意味。
ボルネオ島とスマトラ島の熱帯雨林だけに生息する類人猿です。
とても賢く、チンパンジーと並んでヒトに次ぐ知能の持ち主。
彼らの生活は他の類人猿とはちがって、群れを作らず、
めったに地上に降りることがありません。毎日樹の上に新しい寝床を作り、
広い森の中を移動しながら暮らしています。


どうやら、晩ご飯中のようです。
薄暮と、逆光でプロのカメラでもこれが限界です。


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さらに、不思議な光景に出くわしました。


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テングザルが、木の枝でしょうか?蔓でしょうか?
を、ブランコのようにして座っています。自作なのか?


周辺には、彼らのファミリーもいました。
1匹のオスと数匹のメス&こどもで群れて生活をしています。


昼間は、ジャングルの中で生活をしているテングザルですが、
夕方になると、そこに生える渋い果物を食べるために、
そして、 見晴らしの良いねぐらを求めて、川にやってきます。


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ボルネオ レポート 2012(Part6)

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セピロク・オランウータン・リハビリテーションセンターを後にした私たちは、バスで南下。
およそ2時間かけてキナバタンガン川、下流域の小さな村、バトゥプティに向かいます。


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バスの助手席からの風景です。
幹線道路の両脇には、延々とアブラヤシの林が続きます。
プランテーションが広がれば、ヤシの実や油を運ぶための道路などのインフラも充実します。
携帯電話は、林の中にいても、ほぼつながります。


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川沿いのロッジは、リバークルーズにむかう人々の憩いの場。


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昼食を頂いて出発です。


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夏の雲がわき上がります。


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6人乗りのボートに乗り込みます!


この、キナバタンガン川は、マレーシアで2番目に長く、全長560km。
野生動物の宝庫として知られるエコツアーの中心的存在です。
「リバーサファリ」といって、ボートから川沿いを観察するのが一般的です。


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こちらも、キナバタンガン川沿い近くまでアブラヤシのプランテーションが拡大しています。
農園の拡大により洪水の被害や水質の悪化、動物への影響が問題となっています。


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花菜ちゃんが何か発見しました。


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クリーム色の大きな嘴と、頭には赤い角。
サイチョウ(Rhinoceros Hornbill)です。
ボルネオには8種類のサイチョウの仲間が生息していますが、
中でも、このサイチョウを見つけるのは珍しい事なんだそうです。

このたびで、花菜ちゃんは「ガイドさんよりも早く動物を発見する」という
特技があることが発覚しました。これはさい先が良い!と思いきや...

2012年08月22日

ボルネオ レポート 2012(Part5)

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見学ができるオランウータンは、リハビリの最終段階のものです。


給餌の時間になると、プラットフォームに、
森の奥からオランウータンがバナナやミルクをもらいにやってきます。
与える食べ物を徐々に減らしながら、スタッフへの依存からも自立していきます。
そして、森での生活を経験しながら自活する術を学んでいくのです。


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1頭のオランウータンを1年間飼育するのに最低でもRM5,000 (約15万円)がかかります。
この中には、オランウータンの食べ物、ビタミン剤、医薬品にかかる費用が含まれていますが
(スタッフの給料は除く)、オランウータンが赤ちゃんだったり、怪我や病気を患っていた場合、
さらに費用はかさみます。


センターでは、オランウータンのリハビリテーション事業を進めていくために、
"オランウータン基金(Orangutan Trust Fund)"を設立し、寄付を募っています。


すべてのオランウータンに名前がつけられていて、サラヤの寄付へ感謝を込めて
「サラヤ」と名付けられたちびっこオランウータンもいるそうです。


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ちかい!声を押さえてのレポート。


私たち観光客にとっては、近くで彼らに会えるのは嬉しいことですが、
できれば、自分で食べ物を探して森のさらに奥へと入っていって欲しい。


彼らがセンターに依存しなくなった時、"野生復帰"したとみなされます。


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たくさんの観光客が訪れています。
サンダカンからセピロク・オランウータンリハビリテーションセンターまで
約25km。車で約30分です。


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こちらは、室内保育園(Indoor Nursery)。
病院と検疫室に隣接した室内保育園は、1歳に満たないような赤ちゃんや
まだ十分な注意を必要とするオランウータンを看護し、養育する場所です。


ココへは、一般の観光客が入ることが出来ません。
私たちも非結核証明の検査を受けて取材しました。


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かわいい〜


オランウータンは自然界においては、森で生活する術をお母さんから学びます。
そのため、小さい時にお母さんを亡くした孤児のオランウータンは
森で生活する方法を知りません。


室内保育園では、こうしたオランウータンが木登りや、
他のオランウータンとのコミュニケーションなど、
森での生活に必要な基本的な技術を習得します。


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さわりた〜い。でも、さわっちゃだめ!


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センターでは、金銭の寄付だけでなく、物品の寄付もお願いしています。
例えば「室内保育園」でのリハビリテーションにおいては
 ・紙おむつ
 ・赤ちゃん用のぬいぐるみ
 ・ベビー服
 ・タオル
 ・哺乳瓶
などを受け付けています。
キヨピーの助言通り、マミーポコ持参で訪れました。
授与式です。

ボルネオ レポート 2012(Part4)

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ボルネオ2日目。世界自然遺産に認定されている東南アジアの最高峰、4095mのキナバル山です。
美しい朝焼けです!


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今日は、コタキナバルから、飛行機に乗ってサンダカンという街へ。
同じく、サバ州にあって、コタキナバルに次ぐ第二の商業都市です。
出発しましょう!


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サンダカン空港に到着。
州都コタキナバルからサンダカンまで飛行機で40分、
サンダカンから南に車やボートにて約2時間半です。


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ガイドのゲイリーさん。とってもチャーミングな方です。


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セピロク・オランウータン・リハビリテーションセンターです。
孤児となったオランウータンが将来、森で生活していけるように訓練するのです。
具体的には、
 ・森に対する恐怖感をなくす
 ・木登りを覚える
 ・自分で森の中で食べ物を探す
 ・ジャングルに住む他のオランウータンとの関わり方を学ぶ
といった訓練を経て、孤児達は森へ帰って行きます。


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全ての行程に同行頂き、レクチャー・解説してくれたBCTジャパン/サラヤの中西さんです。


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43平方kmの天然原生林に保護区として設立され
保護区内にはいくつかの散策路があります。
貴重な原生林の中、熱帯雨林、マングローブ湿地林を見学することができます。


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天然林には高さが60mにもなる大きな木がたくさんあります。
日光を求めて、上に上に伸びていくのです。


しかし、これら天然林の面積は激減し、その一方でアブラヤシや
ゴムの木を植えたプランテーションが急激に増えています。


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熱帯林は、地球上でもっとも多様な生物たちが生活する場所です。
森林をなくしてしまうとそこにすむ野生生物や鳥類、昆虫などの生態系にも
影響をおよぼすのです。


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野外学校(Outdoor Nursery) です。
ここは、オランウータンを野生に戻すために訓練を行う場所です。

「キタ━━(゜∀゜)━━!!」

2012年08月16日

ボルネオ レポート 2012(Part3)

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そして、ボルネオの観光についてお話を伺ったのは、
谷口も昨年お会いした、サバ州政府観光局の原田さん。

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原田さんのオススメ料理は、マンゴープリン。利尿効果もあって、美白にいい!女性にお勧めです。
サダップ(おいしい)!サダップ・スカリー(とってもおいしい)!
更に、サバ州では果物の王様、マンゴー。果物の女王のマンゴスチンが頂けます。果物の宝庫です。

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原田さんから、おみやげもたくさん頂きました。
サバ州特産の無農薬無添加なオーガニックティー「サバティー」や、肌に優しいなまこエキスを使った「なまこ石鹸」。
原田さんのオススメのおみやげは多様な民族の「手工芸品」と「スパイス」だということです。




「山のてっぺんから海の底まで」がキャッチフレーズのサバ州。


マレーシアで初めて世界遺産に認定されたキナバル公園。
世界自然遺産に認定されている東南アジアの最高峰、4095mのキナバル山中腹のキナバル自然公園では、
固有種の珍しい動植物に出会えます。近くにはポーリン温泉もあります。


白い砂浜、きらめく海そして青く高い空。
サバには、ビーチでのんびりする事が大好きな方には、天国のような島々がたくさんあります。
ダイビング&シュノーケリングのベストなポイントは、センポルナからボートで行くことができる
シパダン島が世界的に有名です。


海のアマゾンと言われるほどのセレベス海には、約3000種類もの海洋生物と100種類以上ものサンゴが、
素晴らしい生態系を創り出しています。


センポルナから行けるダイビングに最適な島は、
シパダン島のほかにもマブール島、マタキン島、カパライ島などがあります。


現在は雨季・乾季の違いがありません。雨は、一日中降り続くことは稀で、
スコールがあがった後は、涼しくフレッシュな風が吹いて心地よいです。


お店では、民族舞踊も行われています。花菜ちゃんも、速攻で参加!!
複雑なステップにバンブーダンスもご覧の通り。サスガ、ミュージシャンです。

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「ゴング」という伝統楽器にもチャレンジ。ガムランなどで使われる楽器ですね。
その他、サバ州の伝統楽器には、細い竹と瓢箪を蜜蝋でつないで作られた、日本の笙のような楽器「ソンポトン」 や、木をくりぬいて作られる「ガンブス」というギターのような弦楽器があります。
花菜ちゃん。原田さんの説明に熱心に聞き入っていました。

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http://www.sabahtourism.com/jp/

サバ州政府観光局オフィシャルサイト

ボルネオ レポート 2012(Part2)

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さっそく、ローカルレストランへ向かいます。
「KAMPUNG NALAYAN」というフィッシャーマンレストランです。
http://www.kampungnelayan.com/

食べている間に、新しい食材が運ばれてきます。
ここからピックアップして食べるのもOK。

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かんぱーい!アラマイテ〜!
写真手前がオンエアでも話題になった「美白王子」です。

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私たちが頂いたのは...まず「ヒナバ~Hinaba」。32以上あるサバ州の民族を代表するカダザン・ドゥスン族の郷土料理で、珍しく生魚を食べるヒナバは魚のマリネです。ビールがすすむ!

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サバ州は、南シナ海とスールー海、セレベス海に囲まれたシーフード天国。
新鮮なエビの「白灼蝦」に、「ガルーパ(クエ)蒸し」、 シーバス(スズキ)をバナナの皮に載せて焼いたものなど。香港の潮州料理の影響が強い海鮮中華です。
サバ州には、カラフルな伝統文化と共に、数え切れないほどの食文化があります。
郷土料理、中国料理、マレー料理、西洋料理&無国籍料理に至るまで世界中の料理が楽しめます。
その他、サバ州ならではの食べ物でお勧めなのが、バクテー(肉骨茶)、サテー(現地風の焼き鳥)、ニューチャップ(牛什)そしてラクサ(麺料理)などです。


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食事会を主催して下さった、サバ州政府観光局のゴードンさんからオランウータンのぬいぐるみ「KINONくん」をプレゼントして頂きました。

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ボルネオ レポート 2012(Part1)

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『SARAYA ECO FLAP』。ボルネオ レポート 2012。
レポーターは、植村花菜ちゃんです。


8月は「ボルネオレポート月間」。今週は、初日の模様をお届けします。


今年初頭まで、コタキナバル国際空港への直行便があったのですが、
残念ながら廃止されてしまいました。(直行5時間はとっても便利でした)
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現在では、クアラルンプール、ソウル、台北、香港、フィリピン、シンガポールなどを
経由して、コタキナバルへ向かいます。
羽田発・植村組、関空発・LOVE FLAP組と分かれて出発した我々は香港国際空港で合流。
コタキナバルをめざします。


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もはや、分別回収はあたりまえ。香港からコタキナバルへはおよそ3時間。


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マレーシアは、日本時間マイナス1時間。
マレーシア連邦13州の1つ「サバ州」は、世界で3番目に大きな島・ボルネオ島の北部に位置します。
到着後、初めてのレポ・レコーディング!
旅の意気込みを語ります。


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コタキナバルは、サバ州をはじめとするボルネオ島観光の玄関口です。
通常、気温は年間を通して25度から30度台前半の気候ですが、
夜だからか?蒸し暑さも気になりません。

2012年08月02日

エコ・メッセージ【植村花菜】

去年と、一昨昨年の、2回ボルネオを訪れたキヨピー。
去年は、奥華子ちゃんとキヨピーが…
おととしは、相川七瀬さんが、ボルネオ・レポートをお届けしたわけですが、
今年、ボルネオ・レポートを届けてくれるアーティストが植村花菜さんに決まりました。


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「アメリカひとり旅」から返ってきたばかりの花菜ちゃん。
来週火曜日出発でボルネオ・レポートしてくれます。


リバークルーズをしながらボルネオの自然や動物に触れるのはもちろん
親を亡くした、オランウータンのリハビリテーションセンター
BCTジャパンが支援している、ロッカウィの動物園
オランウータンのための「架け橋」
ボルネオの大規模農園の現状も視察してきてくれます。
さらに、ボルネオのサバ州の「観光情報」を多めに取材してきてくれるとのこと。


キヨピーからのアドバイスは、
オランウータンのリハビリテーションセンターに行くとき、
オランウータンの赤ちゃんに紙おむつをプレゼントすれば?という提案。


ナイトウォーク中に「ヒル」に血を吸われたら「ヨルなのにヒル」とボケること。
これは、却下です。




http://ameblo.jp/uemurakana/


植村花菜 オフィシャルブログ