エコトピックス【iPadをつかうオランウータン】
アメリカのウィスコンシン州にある「ミルウォーキー動物園」では、
遠隔地にいるオランウータン同士をiPadのビデオチャットさせることを目論んでいます。
六カ月前。iPadを提供したのは、オランウータンの保護活動等に取り組んでいる慈善団体
「オランウータン・アウトリーチ」。
iPadを手にして以来、知能が高く、探究心旺盛なオランウータン達は、
iPadのアプリを使ってお絵かきをしたり、自然をテーマにした
ドキュメンタリー映画を観たりするなどして、最新機器を存分に楽しんでいるそうです。
そんな中、彼らはオランウータンが登場するビデオを観るのが好き、という発見がありました。
そこで次なるステップとして団体が思いついたのが「オランウータン同士のビデオチャット」。
これで好きなだけオランウータン同士で見つめあうことができちゃうんです。
このビデオチャットの実験は、まだ始まっていませんが、実現した暁には、
類人猿の知能に関する研究が進む可能性を秘めています。
また、この団体「オランウータン・アウトリーチ」は、
ヒト科の仲間であるオランウータンが、iPadを使いこなす様子を、わたしたち「人間」が見ることで、
人間とサルのギャップが縮まり、野生生物の保護に対する人間の関心が高まることも期待しているということです。