2012年01月26日

エコトピックス【iPadをつかうオランウータン】

アメリカのウィスコンシン州にある「ミルウォーキー動物園」では、
遠隔地にいるオランウータン同士をiPadのビデオチャットさせることを目論んでいます。

六カ月前。iPadを提供したのは、オランウータンの保護活動等に取り組んでいる慈善団体
「オランウータン・アウトリーチ」。

iPadを手にして以来、知能が高く、探究心旺盛なオランウータン達は、
iPadのアプリを使ってお絵かきをしたり、自然をテーマにした
ドキュメンタリー映画を観たりするなどして、最新機器を存分に楽しんでいるそうです。

そんな中、彼らはオランウータンが登場するビデオを観るのが好き、という発見がありました。
そこで次なるステップとして団体が思いついたのが「オランウータン同士のビデオチャット」。

これで好きなだけオランウータン同士で見つめあうことができちゃうんです。

このビデオチャットの実験は、まだ始まっていませんが、実現した暁には、
類人猿の知能に関する研究が進む可能性を秘めています。
また、この団体「オランウータン・アウトリーチ」は、
ヒト科の仲間であるオランウータンが、iPadを使いこなす様子を、わたしたち「人間」が見ることで、
人間とサルのギャップが縮まり、野生生物の保護に対する人間の関心が高まることも期待しているということです。

http://rocketnews24.com/2012/01/10/170890/

エコトピックス【またまた発見。おさるさん in ボルネオ】

先週、ミャンマーで「シシバナザル」が発見されたという話題を紹介しましたが
今度は、ボルネオ。インドネシア・ボルネオ島で“、絶滅したと考えられていた、
「ミラーズ・グリズルド・ラングール(和名はありません)」が再発見”されました。

体重は6キロで、びっしりと生えた白色のあごひげ、もみあげ(ほおひげ)で知られていて、
1990年代には、森林伐採や密猟、人間活動による火災の影響で、沿岸の個体数が減少。
その後の調査では、生存の証拠を見いだすことができない「お猿さん」でした。

このたび、ボルネオ島の「東カリマンタン州」にある「ウェヘア(Wehea)保護林」で
生物多様性調査が実施され、4万ヘクタールの林から、水飲場にやって来た
数匹の「ミラーズ・グリズルド・ラングール」が確認されました。
ボルネオの森、大切に保護して欲しいです.


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120123-00000005-natiogeop-int.view-000

ボルネオ島で生存、ラングール再発見(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - 写真 - Yahoo!ニュース

2012年01月19日

エコトピックス【新種のシシバナザル】

先々週、パンダのお話をしましたが、今度は
ミャンマーで、「新種のシシバナザル」の撮影に、初めて成功したそうです。
「シシバナザル属」にはさまざまな種があり、中国やベトナムで確認されていますが、
ミャンマーで発見されたのは今回が初。

地元の猟師さんの話によると、このサルは、
雨が降るとくしゃみが出るという独特の習性があるそうです。

奇妙な顔つきですね。
唇が分厚く、鼻が上を向いているので、雨粒が鼻の穴に入るとくしゃみしてしまいます。

雨の日は、「頭をひざの間に挟み込んで(がっかりしたときの体育座り)」で一日を過ごすことが多いそうです。
普段はとても静かでが、くしゃみ連発なので、雨期には居場所がすぐにわかってしまう。というおとぼけぶり。

クマ肉目当ての、地元の猟師さんは、サルを標的にすることは、ほとんどないそうですが
獲物に乏しいときに出くわせばその場で射止めているそうです。

今回、撮影されたミャンマーの「新種のシシバナザル」。
これまで、死んだ個体しか確認されていなくて、「絶滅してしまった」と思われていました。

今回の調査プロジェクトのメンバーは

「実際に生きているばかりか、群れの中で繁殖もしている。絶滅してしまったかと思って心配したが、これでひと安心」と話しています。

ミャンマー森林局は、300匹前後の生息数と考えられる、彼らの生息域を
「新しい国立公園に指定するよう」働きかけていますが、
撮影地点から程近い場所では、高価な木材を求めて森林伐採が進んでいます。
予断を許さない状況には違いありません。


http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012011601

エコトピックス【ワンワールドフェスに参加しよう】

来月の2月4・5日の両日、大阪国際交流センターにて開催されるイベント
「ワン・ワールド・フェスティバル」にBCTジャパンのブースが出来ます。

今回、19回目を迎え「ワン・ワールド・フェスティバル」は、
「感じる・ふれあう・助け合う。世界につながる国際協力のお祭り」と、
サブタイトルにあるように、関西で最も規模の大きな「国際協力のイベント」です。

このブースでは、ボルネオ島の現状を知ることが出来るパネルを見ることが出来るほか、
BCTジャパンの活動や、活動を支援するための「チャリティグッズ」などを手に入れることが出来ます。

この「ワン・ワールド・フェスティバル」では、現在
当日、運営に関わるボランティアを募集しています。
ボランティアに参加するには事前に説明会の参加が必要となります。

【イベント開催日時】は、
2月4日(土) 10時-17時 、2月5日(日) 10時-16時
(ボランティア活動時間は9時-17時までです)

【場所】は 大阪交流センター
最寄り駅は、近鉄「大阪上本町」か、地下鉄「谷町九丁目」

【活動内容】は、
1)フェスティバル本部やインフォメーション、
2)体験プログラムでの、来場者への説明
3)ホールや会議室のプログラムでの運営サポート など。

イベントの運営や、多文化共生の取り組み、環境問題などに興味のある人、
人の役に立ちたいと思っている人。さまざまな世代の人々との「つながり」や、
「あらゆる世界の現状を知るきっかけ」を、一緒にみつけてみませんか。

ボランティア募集の詳細は、「ワン・ワールド・フェスティバル」のホームページをご覧ください。

http://www.interpeople.or.jp/owf/index.php

2012年01月12日

エコトピックス【「太陽光発電所」を「月」に!】

「メガソーラー」ふえてます。
昨年は、エネルギー問題を考え直す年になった一方で、将来にわたってエネルギー問題を
一挙解決できるかもしれない、夢の技術についても構想や開発が進んでいます。

電力会社や民間企業、自治体が、遊休地に太陽光パネルを敷き詰める
「メガソーラー」と呼ばれる「大規模太陽光発電所」の建設が各地で相次いでいますが…。

月にメガソーラー!というSFのようなニュースが入ってきました。
大手ゼネコンの「清水建設」が、巨大な「太陽光発電所」を「月」に建設する!!!という
「ルナリング」構想を提唱しています。

月の中心の赤道上(月の外周)は、どの部分かが、ほぼ常に太陽からの光が当たっています。
この「月の赤道付近」およそ1万1000キロに太陽光パネルを敷き詰めて発電し、
マイクロ波やレーザー光に変換して、およそ38万キロ離れた地球に届ける構想です。
↑難しくてよく理解できないけど…
地球から遠隔操作できる無人ロボットを活用して、
幅400キロの太陽光パネルの帯を月面に敷けば、
世界で使う年間の総エネルギーを賄うのに必要な8.8テラワットを確保できるそうです。

石油などの化石燃料を発電に使わなければ、
※空気がきれいになります。
※地球温暖化も抑制できます。
※エネルギーコストが高くてリサイクルできなかった素材も再生できます。

しかし、課題は、コスト。
月に建設資材を運ぶには、重さ1キロあたり1億円かかります。
不確定要素が多いため総額は計算できませんが、膨大な額になるのは明らか。

実現には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や、アメリカ航空宇宙局(NASA)など
世界の英知と資金を集中させる必要があります。

電力供給を、個人レベル(生体発電や省電力化)にまでコンパクト化すべき。
という意見もありますが、注目すべき近未来の可能性です。


LUNA RING/シミズ・ドリーム−清水建設
http://www.shimz.co.jp/theme/dream/lunaring.html

エコトピックス【「光熱費ゼロ校舎」が増えそうです。】

東日本大震災を受けて、省エネの取り組みが不可欠となっていますが、
国土交通省と文部科学省は、学校が消費するエネルギーと、生み出すエネルギーを等しくする「ゼロエネルギー化」を、全国で進めていく方針を決めました。
「太陽光発電のほかに、自然光を利用できる建物構造などを取り入れていく」ということで、公共施設で取り組むのは初の試みです。

対象は主に小中学校。学校の新設や建て替えの際、太陽光発電パネルを設置して
電力を確保する一方、断熱効率を上げたり、自然光が入りやすい構造にするなどして
消費電力の抑制を図ります。

文科省によりますと、太陽光発電の導入は、すでに一部の小中学校でスタートしており、
昨年4月までに約4500校で「太陽光発電」が導入されています。

一方、校舎建設から25年以上が経過している小中学校が、全国で7割あり、
今後10~15年で建て替えが必要になる学校が増えて来ます。
国交省は「将来的にはゼロエネルギー化した学校施設をモデルにして一般住宅にも展開し、
ゼロエネルギー建築を普及させたい」としています。

うまく我々の暮らしにフィードバックして欲しいですね


「光熱費ゼロ校舎」全国で推進 国交省など今年度末に指針 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120106-00000500-san-soci

エコトピックス【日本各地からツバメの巣を集めています】

東京電力・福島第1原発事故で放出された「放射性物質」が生態系に及ぼす影響を調べるため、
千葉県にある「山階(やましな)鳥類研究所」が、
福島県を中心に、日本各地からツバメの巣を集めています。

ツバメは春先に、主に東南アジアから日本に飛来してきて、夏に繁殖して、
秋に、また東南アジアに戻っていきます。
そして、その「巣」は水たまりや水田の泥をくわえて運び、くちばしで塗り固めて作られます。
この「水たまりの泥」には、放射性物質がたまりやすいといわれています。

1986年のチェルノブイリ原発事故の後、原発周辺で羽が白くなったり、短くなったりした
ツバメが見つかったという報告もあり、「巣が汚染されていれば、ひなに悪影響が及ぶことも考えられる」そうです。

いま、研究所が集めているのは、「昨年繁殖が行われた巣」が対象です。
「ひな」がいなくなった巣は、冬の間に自然と落ちることが多く、
取った場合でも、ツバメは、また新たに作ります。

採取した巣は、場所や周辺環境の記録とともに送って頂き、
国立環境研究所が、放射性物質の測定を行い、それぞれの地点での汚染の度合いを調べます。

巣の取り方、採集した巣の送付先など詳細は、
「山階(やましな)鳥類研究所」のホームページをご覧下さい。

財団法人 山階鳥類研究所|Yamashina Institute for Ornithology

http://www.yamashina.or.jp/

河北新報 東北のニュース/全国からツバメの巣集め原発影響調査 山階鳥類研究所

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/01/20120109t75004.htm

2012年01月05日

エコトピックス【注目の次世代エネルギー】

筑波大学の研究チームと自動車メーカーのマツダが先月、
水中などに生息する「藻」から採りだした油を、軽油に70%混ぜて、
車を走らせるという実験を行ないました。実験は成功。

国際藻類(そうるい)学会によりますと、「70%」という高い割合で
藻の燃料を使い、乗用車を動かす走行実験は、これが世界で初めてということです。

この新しい藻類は「オーランチオキトリウム」とよばれ、沖縄地方の海で発見されました。

大規模に育てて油をとれば、1リットルあたり50円程度で、
安価に石油の代替燃料を生産できる見通しですが、量産法や、最適な抽出法などの開発が必要なため、
本格的な商業生産には10年程度かかるとみられています。


世界初!筑波大学とマツダの研究チームが藻で車を走らせることに成功 : ヤバイニュース

http://yabainews.doorblog.jp/archives/1900833.html

エコトピックス【野生のパンダは...!】

ジャイアントパンダは中国語で「大熊猫」と言われるように食肉目クマ科の動物です。
ですが、よく知られているように、
「食肉目」にも関わらず、その主食は「竹や笹」というユニークな動物です。

昨年12月27日、「チャイナフォトプレス」によりますと、
中国・四川省でジャイアントパンダの生息地を調査していた調査員が、
(大型のカモシカ)ターキンの死骸を食べるジャイアントパンダの姿を撮影することに成功!

この調査員は、発見したターキンの死骸に「かまれた跡」を認め、
どんな動物が捕食を試みたのか調査するため、赤外線のカメラを近くに設置していました。
結果、深夜に、パンダがターキンにかぶりつくという衝撃的な画像をとらえることに。

「パンダはもともと肉食で、進化の過程で草食に変化した」ということですが
中国で野生のパンダが肉を食べる映像が撮られたのは初めてとのこと。


パンダだって肉を食べるんやで / 中国で初めて肉を食べる野生パンダの撮影に成功  – ロケットニュース24(β)

http://rocketnews24.com/2011/12/29/168381/

エコトピックス【パンダ飼育に関して…】

最大の課題は「お金」。
東京の上野動物園が、去年2月に借り受けた2頭については、
都が、1年に、95万ドル(約7410万円)のレンタル料を中国側に支払っています。
73年に1億2千万円をかけて建設した「獣舎」も、9千万円かけて改修。
えさ代も1日1頭あたり約2万5千円かかります。

しかし、強力な応援団が現れました。
市のスポンサー役を買って出たのは、ジャニーズ事務所。

仙台市は今回、5年間のレンタル料と飼育費用に加え、獣舎の建設費も
ジャニーズ事務所から提供してもらえることになったそうです。

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20111222-OHT1T00326.htm
マッチ、野田首相に訴え「仙台にパンダを」…ジャニーズが費用援助

エコトピックス【東北にもパンダ!】

阪神大震災で被災した神戸市の王子動物園には、
中国からジャイアントパンダの「タンタン」が貸し出されていますが(2000年〜)、
東日本大震災の被災地・仙台市の八木山(やぎやま)動物公園にも、
ジャイアントパンダが貸し出されることになりました。
日中首脳会談で、温家宝 首相が仙台市へのジャイアントパンダ貸与に事実上、同意。
今年の日中国交正常化40周年の目玉にする考えです。

名前は、国内公募で決める方針で、日中が貸し出しに合意し次第、
両国政府に提案する予定です。
また、名前は「日本名にしたい」ということですが…。

みなさんなら、なんと名付けますか?

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120104ddm041040081000c.html
パンダ:仙台市、名前公募へ