エコトピックス【ボルネオ保全トラストの活動について】
今日は、「ボルネオ保全トラスト」の活動を改めて、ご紹介しましょう。
リスナーの皆さんもよくご存じなのは、
「ボルネオ・緑の回廊をつくる活動」と「オランウータンのための吊り橋プロジェクト」。
ボルネオでは熱帯雨林が伐採され、アブラヤシ農園へと姿を変えています。
この転換が急速に進んだために、野生動物の生息地の減少、分断化も急に進んでいます。
森が分断されると、オランウータンは「婚活」できません。
水を怖がるオランウータンは枝から枝を伝って川を渡っていましたが、
森がなくなると川や排水路をこえることができず、パートナーを探しに行くこともできません。
このままでは、野生のオランウータンがいなくなってしまいます。
そこで、失われた熱帯雨林だった土地を買い戻し、分断された緑(保護地)をつなぐことで
野生生物が行き来できる生息地を回復させているんです。これが、「緑の回廊プロジェクト」。
そして、4年前から、日本の動物園とボルネオの野生生物局が
「吊り橋」を架けることをサポートしています。
この吊り橋は、中古消防ホースでできていて、以来、毎年1本ずつ架橋しています。
さらに、野生生物レスキューセンター。これは、野生動物の救出プロジェクトです。
アブラヤシ農園の拡大により住処を追われ、住民が仕かけた罠にかかって傷ついた「ゾウ」をはじめ、
分断された森に孤立した「オランウータン」を、
現地の野生生物局とともに救出・治療し、森へ還しています。
そんな「ボルネオ保全トラスト」の活動について、もっと詳しく学んでみませんか?
7月7日、京都で「オランウータンの吊り橋 国際シンポジウム 現地の人の話を聞こう!」が開催されます。
このシンポジウムでは、サバ州の野生生物局局長や、村のNGO代表、BCTの調査担当者が
ボルネオから参加して、現地の状況への理解を深めるとともに、今後の対策についても検討するということ。
日程は、7月7日(土曜日)14:30~17:30(予定)
場所は、京都市北区上賀茂にあります、総合地球環境学研究所
参加費は、無料ですが、メールでの事前申し込みが必要です。
申し込み方法
タイトルを吊り橋シンポ参加希望として、
希望会場、氏名、年齢、所属、メールアドレスを明記のうえ、
info@bctj.jp までメールをしてください。
お問い合わせはBCTジャパン事務局まで (03-3471-4966)