エコトピックス【魔法の砂】
大阪府に本社を置く世界的な総合電機メーカー・・・といえば、
パナソニック株式会社。
この、パナソニックの次世代プロジェクトが、世界の環境を
より良く変えるかもしれません。
開発しているのは「魔法の砂」。
IH調理器などのガラスには、汚れをはじく表面処理が施されていますよね。
この技術を砂に使って、その砂を地中に敷き詰めると、
砂が水をはじいて、土に染み込まずに、地下ダムができます。
その地下ダムに、たまった水を再利用するシステムを備えれば
乾燥地帯でも農業が可能になります。
さらに、肥料も流ていかず、農作物の生育も早いんだそうです。
(研究所の農園で、この砂で育てたトマトの収穫量は通常より4割増)
2050年に、96億人に達するとみられる世界人口。
深刻なのは食料難。
こうした「食」の改善へ向けた革新の動きが、あちこちで始まっています。
中東やアフリカの農業が、家電の技術が生み出したテクノロジーで
変わるかもしれません。