エコトピックス【1カ月でゾウ300頭が犠牲に】
1月中旬以降、野生のゾウ約300頭が、象牙を目当てに密猟され、殺されたと、アフリカ中西部、カメルーンの政府当局者が明らかにしました。
公式推計によれば、カメルーンに生息するゾウは1000~5000頭。ただでさえ絶滅が危惧されている状況が、密猟によって一層、悪化する恐れもあります。
親を殺されてしまい、離ればなれになった子ゾウも多数見つかっているそうで、こうした子ゾウは飢え死にしてしまう可能性が高いといいます。
象牙は、アジアやヨーロッパに密輸され、武器購入のための資金源になっており、そういった武器は、スーダンや中央アフリカ共和国などの紛争に使われています。
カメルーンの国立公園内には、さらに多くのゾウの死骸があることが予想され、当局は密猟者の集中的な取り締まりに乗り出しているということ。