2011年12月15日

エコトピックス【アマゾン川流域が乾燥】

野生生物の貴重な生息地となり、二酸化炭素を大量に吸収する「アジアの肺」といえば、
ボルネオ島の熱帯雨林を差しますが、「地球の肺」といえば、アマゾン川流域の熱帯雨林。

この、緑豊かな南米アマゾン川流域が、地球温暖化の影響で、
「今世紀末までに乾燥化する恐れがある」との分析を、
国立環境研究所(茨城県)のチームがまとめました。

理科年表によりますと、アマゾン川の長さは6516キロ。
流域面積は705万平方キロで、日本の20倍弱、
オーストラリア大陸にほぼ匹敵する世界最大の川です。

流域では毎年「1200ミリ」の水資源が供給され、多様な動植物の生息を支えてきました。

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の予測では、
今世紀末までにブラジルの気温は3度程度上昇する。とされていますが、
この予測をあてはめると、
年間「1000ミリ」近くの水資源量が減ることになり、
生態系の悪化や、温暖化の加速が懸念されます。

http://mainichi.jp/select/science/news/20111205k0000m040110000c.html

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