2011年10月27日

エコトピックス【ボルネオ・トピックス その3】

大阪・天王寺動物園で、
絶滅の危機にある動物たち展「ボルネオ 命の森展」が開催されます。

11月1日(火)~11月6日(日)迄の毎日。
天王寺動物園 のレクチャールーム、および廊下で、ボルネオの現状と、
「ボルネオ保全トラストジャパン」の活動を紹介するパネル展が開催されます。

また、11月3日、5日には・午後1:30~、
天王寺動物園の「絶滅危惧種に対する取り組み」や、
ボルネオの現状を伝える講話を聞くことも出来ます。

http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000142650.html

http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000142650.html

エコトピックス【ボルネオ・トピックス その2】

京都大学・野生動物研究センターの幸島司郎(こうしま・しろう)教授による、
「オランウータンとヒト、形態から考える」と題した講演も開かれました。

生物学的にヒトに近い「大型類人猿」のうち、
チンパンジーやゴリラがアフリカに生息するのに対し、
オランウータンは東南アジアにすんでいます。

オランウータンは、顔の形態に雌雄の性差(男女の区別)があったり、
ほかの個体をじっと眺める行動をとったりと、
チンパンジーやゴリラにはない「ヒトとの共通点」を持っています。

幸島(こうしま)教授はこの講演で、
オランウータンとヒトとで形態が似ているという「目」を取り上げ、
人間と同じく、「ビジュアルコミュニケーション(アイコンタクト?)を
とっているのではないか」という論も展開したと言うことです。

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201110210369.html

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201110210369.html

エコトピックス【ボルネオ・トピックス その1】

マレーシア・ボルネオ島、サバ州でボルネオゾウの保護活動を展開している
NPO「ボルネオ保全トラストジャパン」が、現地・視察報告会を開きました。

「サバ州野生生物局」などの調査によりますと、ボルネオゾウは現在、
1600頭が、ボルネオ島の北東部に生息していると推定されています。

近年、サバ州の自然林の割合は、半分以下となり、
ボルネオゾウなど、1000種類に及ぶ「野生生物の生息環境」が悪化しています。

「キナバタンガン川・下流域」の、保護区と保存林などで構成される
「サンクチュアリ」と呼ばれる保護区もプランテーションによって分断され、
ボルネオゾウの生息区域が脅かされる状態が続いています。

特に、2000年以降、ゾウがプランテーションに侵入するケースが増えたことから、
地元では、ゾウを殺傷してしまったり、狩猟用のわなを仕掛けるようになりました。
農園に迷い込んでケガをする子ゾウも増加しています。

「サバ州野生生物局」は、このように問題を起こしたゾウを捕獲して、
保護区に戻す活動を行っていますが、去年、11、12月の2ヶ月だけでも
ボルネオゾウの射殺体3頭が確認されています。

今年・初夏に、ボルネオでお会いしたサバ州野生生物局の「ローレンシャス局長」、
冬に取材に訪れた「旭山動物園」の坂東元(ばんどうげん)園長らが協力し
「野生生物レスキューセンター」設立プロジェクトを進めている…という報告が行われました。

2011年10月20日

エコトピックス【DVD『HT ~赤道の真下で、鍋をつつく~』】

今週は、ボルネオに「オトコマエ」が行きました!ニュース。


ドラマでの共演をきっかけに意気投合!
プライベートでも、鍋をつつき合う仲間“鍋トモ”三浦春馬と佐藤 健。


この二人が、ボルネオ島を旅したDVD『HT ~赤道の真下で、鍋をつつく~』が、
11月11日に発売されます。





このDVDは、二人にとって2作目。前作『HT~N.Y.の中心で、鍋をつつく~』では
ニューヨークを訪れましたが、今回は対照的に、
絶滅危惧動物も数多く生息する熱帯雨林のジャングル、マレーシア・ボルネオ島。


彼らが旅したのは、このコーナーでも、幾度となく紹介している
「セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター」
さらに、「マッドボルケーノ」や「コタキナバルのナイトマーケット」。


「マッドボルケーノ」とは、地下深くの「粘土」が、「地下水」や「ガス」とともに
地表に噴出して、堆積(たいせき=たまった)した地形の事。
シンガポールの、およそ3倍の面積を持つ、サバ州最大のジャングル地帯
「タビン」というエリアで見られるそうです。


「マッドボルケーノ」のクリーミーな灰色の泥は、塩分やミネラルを含んでいて、
顔に塗ればタラソテラピーと同じ「天然パック」の効果が得られます。
しばらくして洗い流すとお肌がすべすべに。


また、この、塩分やミネラルは野生動物にとっても欠かせない成分であることから
ゾウをはじめ様々な動物がやってきます。
観察用の櫓(やぐら)があって、そこに上って動物たちを観察できるそうです。


タビン周辺で見ることができる野生動物は、オランウータン、ボルネオ象はもちろん、
「大きな瞳のお猿さん」スローロリス、 子供のシカかと思うほど小さな「マメジカ」、
マレーシアを 代表する巨大な鳥「ホーンビル」 などなど。
子供たちに人気の「ボルネオ・オオカブト」や珍しいクワガタなどの昆虫類も、
周辺で見ることができ、自然派にはたまらない環境が保存されています。




昼間と夜とでは様相が一変するのが、海沿いの「コタキナバルのナイトマーケット」。
毎日夕方から、市場の裏側の空き地にテントの設営が始まり、
夜は屋台が立ち並ぶナイトマーケットに変身。夜11時ごろまでやっていて、
翌朝になると跡形もなく、元の空き地に戻ってしまいます。


夜の屋台は熱気むんむん。
シーフードBBQ、ナシゴレンやミーゴレンといった定番料理に始まって、
「バクソー」という牛スープの麺料理、チキンウイングや焼き鳥、
ABC(←かき氷のこと)などいろいろなものが食べられます。


自然はもちろん、リゾートとしても楽しめるのが「ボルネオ」なんです。
この自然、大切にしたいですね。


三浦春馬オフィシャルウェブサイト
佐藤健オフィシャルウェブサイト

2011年10月13日

エコ・メッセージ【京都市動物園 獣医師 和田 晴太郎先生】Part2

先週に続いて、京都市動物園の獣医師、和田 晴太郎先生にお電話でお話を伺いました。

「岡崎動物園」とも呼ばれ、周辺には平安神宮、南禅寺、京都会館、京都市美術館があります。
秋の行楽にはうってつけのロケーションと言えますね。

先週、京都市動物園の大きな活動の一つに
「日本初の繁殖成功例が非常に多い」というお話しがでました。
特に、画期的なのは、ゴリラ。
日本初の繁殖に成功しただけでなく、日本で唯一、3世代飼育に成功しています。


24時間365日勤務という大変なご苦労話。
そして、ニシゴリラのゲンキが年末に出産するという情報も!


【ニュース】ゴリラの夫もイクメンに 京都市動物園が「育児研修」
ソース:asahi.com



秋に向けて「もっとチンパンジーをよく知ろう」など多彩なイベントが開催されます!
ぜひ、足を運んでみて下さい!





京都市動物園 公式サイト

2011年10月06日

エコ・メッセージ【京都市動物園 獣医師 和田 晴太郎先生】Part1

京都市動物園の獣医師、和田 晴太郎先生にお電話でお話を伺いました。


和田センセイも、消防ホースを使っての吊り橋を設置する
ボルネオ保全トラストジャパンの活動に参加されています。


2010年 10月の3号橋、2011年5月の4号橋の設置に尽力されたそうです。


京都市動物園...私にはとっても身近な動物園なんですが...
動物園のなりたちは、1903年(明治36年)4月1日。
日本で2番目の動物園(日本初の市民が設立した動物園)として開園しました。


日本初の繁殖成功例が非常に多い動物園としても有名です。


哺乳類では、ライオン、トラ、ニシローランドゴリラ、
シロテナガザル、ヨーロッパバイソン


鳥類では、シュバシコウ、クロエリハクチョウ、ベニイロフラミンゴ、
オオミズナギドリ、ムジヒメシャクケイ、

爬虫類はフロリダニシキヘビ、アカアシガメなど。


来週も引き続きお話を伺います。





京都市動物園 公式サイト