エコトピックス【北海道、オホーツク海】
昨日、北海道・網走市の海岸に「流氷」が接岸し、
「流氷接岸 初日」を発表しました。
※流氷が接岸して船舶が運航できなくなった最初の日
去年より21日、平年より14日、早い観測となります。
「流氷」は、中国とロシアの国境を流れる
「アムール川」(極東最大の川です)から、
オホーツク海に流れ出る「淡水」が氷結し、
南下するにつれて大きく成長します。
そして、1月下旬、その白く神秘的な姿を、
北海道の「オホーツク沿岸」に見せ
3月末にかけて、沿岸を白一色に埋めつくします。
その「流氷」が、肉眼で水平線上に見えた日を
「流氷初日(りゅうひょう・しょにち)」というんだそうです。
そして、「流氷」が来る時期に合わせて
様々な野生の動物たちも顔を見せてくれます。
たとえば・・・アザラシ。
流氷シーズンの到来と共に、網走をはじめとするオホーツク海沿岸各地で
アザラシを見ることができます。
北海道沿岸で見られるアザラシは
● ゴマフ・アザラシ、
● ゼニガタ・アザラシ、
● クラカケ・アザラシ、
● ワモン・アザラシ、
● アゴヒゲ・アザラシの5種類ですが、
網走で見られるアザラシの多くはゴマフ・アザラシです。
そして、3月末頃・・・網走から流氷が離れる頃になると、
ゴマフ・アザラシは、出産、育児を始める季節になります。
アザラシの多くは、出産育児に流氷を利用します。
生まれたばかりのアザラシの赤ちゃんは、
最初の2~3週間は泳ぐことができないということ、
また、シャチなどの天敵から身を守るために、流氷はとっても大切なんです。
ただし、近年の地球温暖化で、流氷が減少していることが、
アザラシに影響を与えないか?危惧されています。