エコトピックス【サンダーバード危機】
9月27日に噴火した、長野と岐阜の県境にある御嶽山。
ここは、絶滅の危機にある、国の特別天然記念物、ライチョウの数少ない生息地です。
ライチョウの本来の生息地は北極圏だったそうですが、氷河期に日本へ移り住んだとみられています。
ただ、温暖化したため寒冷な気候を求めて高山(本州中部の高山帯)に逃れ、そのまま取り残されたことから「氷河期の遺留動物」と呼ばれています。
近年、温暖化などの影響で、カラスやキツネなどが高山帯まで進出し、ヒナや卵が食べられるなどして個体数が減少。現在約2000羽弱。
御嶽山では、2012年度の調査で、153羽がいると推定されています。
戦後最悪となった火山災害では、ほとんどのライチョウが無事に逃げられたといわれています。が・・・、火山灰の影響で、主食である高山植物が枯れ、春の繁殖期に餌が取れない恐れがあると、心配されています。がんばれ、サンダーバード