2014年11月11日

エコトピックス【魚庭】

漢字で「魚=fish」の「庭=garden」と書いてなんと読むでしょう!

正解は、「なにわ」・・・大阪のことです。

魚介類が豊かだったため、かつては「魚庭(なにわ)の海」と呼ばれた大阪湾。
大阪府が、今年9月に行った「府民モニター調査」によりますと
大阪湾の魚介類のイメージは
●「食べるのに問題はないが、進んでは食べたくない」(29%)
●「水質が悪くて食べて健康に影響がないか心配」(28%)
・・・で、合わせて6割近く。一方、
●「近場でとれるので新鮮でおいしい」は4人に1人。

大阪湾は、高度経済成長期に埋め立てが進み、魚の産卵場所となる藻場(もば=海藻の群れ)が減って、生活排水で水質も悪化しました。そこから、水質を守る取り組みが進み79年からの30年間で、65%改善、元の海に近づきました。現在、湾内には230種類ほどの魚介類がいるといわれています。こうした、湾の水質悪化と改善の歴史は東京湾も同じです。

「魚庭の海」の水産業再生へ、大阪府が本格的に取り組みを始めています。

これまでの、イメージを払拭する切り札は、90年代はほとんどとれず、「幻」とされた高級魚のキジハタ。

瀬戸内では「アコウ」と呼ばれるキジハタは、大きいもので全長60センチ、3キロほどになります。

市場価格は1キロ約1万円。
お味は、フグのような歯ごたえと、クエほどは多くない適度な脂身が絶妙に上品。5年前に、孵化(ふか)させた稚魚の育成、放流にも成功していて、ブランド化も視野に入ってきたということです。

大阪府南部の泉州沖でとれるマダコは、「泉だこ」として2010年に「特許庁の地域ブランド」に登録されています。

大阪府では、安定した流通量が確保できるようになれば、キジハタのブランド化を目指す方針で、豊臣秀吉になぞらえた「太閤あこう」や、「魚庭あこう」といったブランド名も浮上しています。




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