2014年01月23日

エコトピックス【高齢化対策】

皆さん、動物園の存在意義って考えたことありますか?

昔は、見世物的要素が強かったようですし、
現在でも、「賛成・反対」様々な意見があります。

ただ、動物園は、絶滅危惧種を保護する活動を行ったり、
人間にとっての生物の大切さを伝える場であったり、
生物多様性について教える場であったりします。

最近、ヒトと同じく、全国の動物園でも動物の高齢化が進み、
繁殖が難しくなっています。じゃぁ、外国から連れてきたら?と思いきや
「ワシントン条約」というのがありまして、一筋縄ではいきません。

ワシントン条約は、絶滅の恐れがある
ゴリラ、ジャイアントパンダ、サボテンの一部など、
およそ1000種類の「動植物」の国際取引を原則禁止しています。

そんな中、福岡市動物園が、ワシントン条約で取引が規制されている
オランウータンとアジアゾウのなるべく若いつがいの輸入計画を進めていることが分かりました。

繁殖目的の輸入なので、規制の対象外になる見込みですが、
購入費として、数千万円の予算計上を検討しているそうです。

「日本 動物園 水族館 協会」の12年末の調査によりますと、
オランウータンとキリンの国内飼育頭数は30年間で3割以上減少し、
アジアゾウの飼育頭数は横ばい状態。

国内繁殖も不可能では無いんでしょうが、
生物そのものの数が少ないと、近親交配の恐れもあり、
新たな血統を外国から入れる必要があるのだそうです。

オランウータンは九州に3頭しか飼育されておらず、
繁殖できれば貴重な1頭になります。期待しましょう。




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