エコトピックス【まだ生きてるかも!】
環境省が昨年8月に「絶滅種」に指定したニホンカワウソ。
日本中にいた「ニホンカワウソ」は、明治時代以降、
河川の改修や、乱獲で減少しました。
国内で最後に捕獲されたのは、1975年、
愛媛県宇和島市(うわじまし)の離島。
さらに1979年、高知県須崎市(すさきし)で目撃された後は、
正式な確認がありませんでした。
しかし、愛媛県が、いま、
「ニホンカワウソ」の本格的な生息調査をはじめているそうです。
というのも、絶滅指定後、逆に目撃情報が相次いでいるからで、
来月から専門家が情報のあった場所を調べるほか、
県は先月に情報提供を呼びかけるチラシも1万枚作り、
再発見に望みをかけています。
「ニホンカワウソ」の目撃情報は例年だと1~2件程度。
ところが絶滅種指定以降、「泳いでいるのを見た」などの目撃情報が、
1カ月間で8件も寄せられたそうです。
カワウソ研究家は、「少なくとも数頭は高知県に生息」と推測していたり
「人の立ち寄れない(愛媛県南部の)宇和海(うわかい)の複雑なリアス式海岸や
瀬戸内の無人島で生息している可能性はあるとしています。