エコトピックス【ヤシノミ洗剤40周年】
私たちLOVE FLAPが、環境問題の中で「生物多様性」にスポットを当て始めたのは、
サラヤさんとの出会いから…今週は、ヤシノミ洗剤についてのお話しです。
ヤシノミ洗剤が産まれたのは1971年。今年で40年になるんですね。
ヤシノミ洗剤が誕生した当時、洗剤は"石油"からつくられたものが主流でした。
なぜなら、それは、安くて、大量生産に向いていたからです。
しかし"石油系"洗剤の排水は、非常に分解されにくかったので、
当時、川や湖、沼での汚染が全国で起こり、大きな社会問題になりました。
水の匂いや、ヘドロが社会問題となり、
その改善は「水の都」大阪にとっても、緊急の課題となりました。
そのような時代背景の中で、「天然素材を使用すること」をこころがけてきたサラヤは、
植物原料の"ヤシ油"を使って、環境にやさしい植物系の洗剤『ヤシノミ洗剤』を生みだしました。
"石油"系の原料は、排水後、微生物によって分解されるのに時間がかかる
(環境の中では分解されにくい)という欠点をもっています。
一方、"植物"原料であるヤシ油は、洗浄力が高いうえに、
「手肌にやさしい」という特徴があり、
なおかつ、微生物によって分解されやすい、環境にやさしい原料です。
さらに、これまでは「洗った後の排水が環境にやさしい」ということが、
環境へのやさしさの基準でしたが、
環境問題が地球規模の問題になっている現在では、
商品になる以前の"原料の段階"まで…
そして、使う"原料"の循環サイクルにまで、目を向ける必要あります。
そこで、サラヤは「ヤシノミ洗剤」の「売り上げの1%」を、
ボルネオ環境保全活動に役立てようと考えました。
サラヤが使用する“パーム油”はごくわずかですが、
その生産に関る企業のひとつとして、
できることから少しずつでも取り組んでいこう!
という、その姿勢に私たちは共感しています。