古くから日本の食文化に深い関わりを持つウナギですが、川と海を行き来したり、地上を這って移動するコトもできるなど、その生態は意外と知られていません。
研究者の間では、40年ほど前から、本格的に「ウナギの誕生の謎」を探る調査に力を入れていて、2005年まで、「どこの海で、どのように産卵するのか?」ということさえ、正確には把握されていませんでした。しかし、
日本の研究チームによる、40年来の調査によって、天然の「ニホンウナギ」が「海で産んだ卵」が、世界で初めて発見されました。
ニホンウナギの卵の、直径は平均1.6ミリ。その卵が孵化(ふか)するまでの間、海の中に「卵の形」で漂うのはわずか1日半。卵の捕獲はヒジョーに難しいとされてきました。
研究チームは過去の調査データから、産卵が「新月のころ」に行われると推定。日本から、およそ2500キロも離れた「ミクロネシア連邦」の経済水域である、マリアナ諸島の海域を集中的に調査した結果、ニホンウナギの卵を世界で初めて発見。
という偉業を達成しました。
ウナギの養殖には、年間1億匹近い「天然の稚魚」を捕まえて使っているそうですが、ニホンウナギの稚魚の漁獲量は1970年ごろに比べて1~2割程度に激減しています。さらに、稚魚の「生き残る率」が低く、養殖しようにも大量生産ができません。
この発見が何故すごいかというと…
今回の発見は、ウナギを卵から育てる「完全養殖」の実用化に役立つコトになり、おいしいウナギを「安く」「安定的に供給できる」可能性が高まったことを示しています。
エコなアプリケーションの話題。
急速に利用者が広がっているスマートフォンですが、iPhoneをお使いの方、多いですよね。
楽しくエコドライブすることを促進するためのiPhoneアプリ「A Glass of Water」 がリリースされています。
このアプリを起動すると、画面に水が入ったコップが表れます。
そして、iPhoneをダッシュボードや、助手席において運転を開始してください。
車が揺れると「画面に表示されたコップ」から、水がこぼれてしまいます。
ドライバーは、その水をこぼさないように運転してください。
急加速や急ブレーキを抑えた、エコドライブにつながる…というアプリです。
いま、お車を運転されている方…エコドライブ&セーフティドライブ。してますか?
2月5日(土)6日(日)の2日間。
今年も、国際協力のお祭り「ワン・ワールド・フェスティバル」が
「大阪国際交流センター」で開催されます。
開場には、「BCTジャパン」がブース出展するほか、
2月6日はボルネオの森を体感するワークショップも行います。
森や林が、どんどん伐採され、生物多様性が失われているボルネオ。
私たちの買うお菓子、化粧品、洗剤がボルネオの熱帯林を破壊しているかもしれません!
そんな中、私たちに今「なにができるのか?」ワークショップを通して、
一緒に考えてみてください!
ワークショップは、2 月6 日(日)11:30~13:30
大阪国際交流センター3F「ワンワールドフェスティバル会場」で行われます。
参加は無料です。
LOVE FLAPとサラヤが応援している「ボルネオ保全トラスト」。
みなさんが、サラヤの「ヤシノミ洗剤」を手にしていただくと、
その売り上げの1パーセントが「ボルネオ」の環境保全に役立てられていることは、
よ〜くご存じだと思います。
「ボルネオ」というと「豊かな自然」のイメージが強いですが、
実際には森林が伐採されたり、森がアブラヤシのプランテーション(大規模農場)に
変わっていくことで、野生動物たちが棲み処を追われています。
オランウータンやテングザルなどは絶滅さえ危惧されています。
そんななか、LOVE FLAPとサラヤが応援している「ボルネオ保全トラスト」は、
伐採されたり、農園になってしまって失われた、もともと熱帯雨林だった土地を買い戻し、
野生生物が行き来できる「緑の回廊」を回復させる計画などを行っています。
それを踏まえて、トラの話題です。
野生のトラは100年前は、およそ10万頭生息していましたが、現在3200頭にまで激減。
およそ97%の減少、生息地は90%減少したといわれており、まさに絶滅寸前の危機にさらされています。
その主な原因は、生息地である森林の減少。(←アブラヤシなどのプランテーションのため)
そして、「伝統的な薬」の材料として、インドや中国の業者が買い取るための密猟。
この問題を解決できなければ、次の寅年の2022年には、
野生のトラは完全に姿を消してしまう可能性もあります。
ボルネオの森と同じ状況です。
昨年11月にロシアで開催された「トラ・サミット」では、2022年までに
野生のトラの生息数を倍増させるという目標も掲げられました。どうするか?
世界自然保護基金(WWF)の発表によりますと、
アジアにおける、トラの繁殖地を連結する「生息回廊」を作ることで、
絶滅の危機に瀕している野生のトラの数を、1万頭以上にまで増やすことが可能だということ。
ボルネオの森と同じ解決策です。
トラは「その地域の自然の豊かさを象徴する野生動物」とも言われています。
トラが生きるためには、食物となる草食獣が多く生息していなければならず、
それらの動物が生きる森は、
さらに多くの動植物が息づく、まさに多様性に富んだ森に他なりません。
森林の生態系の頂点に立つトラを守ることは、その森の自然全体の豊かさと、
バランスを守ることでもあるんですね。トラの保護対策の行方にも注意したいですね。