エコトピックス【スマトラサイも助けて!】
インドネシアのボルネオ島で、
絶滅したと思われていたスマトラサイがおよそ20年ぶりに見つかり、
世界自然保護基金(WWF)が緊急保護プロジェクトに乗り出しました。
ボルネオ島のインドネシア側では、
スマトラサイは1990年代に絶滅したとされていましたが、
カメラを設置して調査した結果、
しっぽを振りながら森の中へ消えていくスマトラサイの姿が映っていました。
ほかにも、泥浴びする姿もとらえられていたり、
小さめの足跡も見つかり、森で繁殖が行われている可能性があるとみられます。
スマトラサイは、世界に現存する5種のサイ類では最小で、
かつて東南アジアに広く生息していましたが、
19世紀以降、大幅に数を減らし、
今や220~275頭しか生息していないとみられ、
レッドリストでは、最も絶滅の恐れが高い「近絶滅種」に指定されています。
減少の主な原因は、「角」を狙う密猟と、
大規模な森の破壊によって、生息地が奪われたことも要因です。
サイが発見された場所は、密猟者に特定されないよう、
詳細な情報は明らかにされていませんが
300頭を切った「幻のサイ」を守るため、
WWFジャパンでは、調査やパトロールにかかる費用への寄付を募っています。
くわしくは、WWFジャパンの「スマトラサイ保護を訴える特設サイト」を
チェックしてみて下さい。