エコトピックス【南極のコウテイペンギン。何羽いる?】
3億5000年万年前の氷で覆われた南極大陸。マイナス50℃。
時速250kmのブリザードの中、120日間絶食して子供を育てる「コウテイペンギン」
これまでの調査では、南極の「荒い地形」に阻まれて、コウテイペンギン」のコロニーに接近できなかったり、厳しい寒気によって、
「コウテイペンギン」の正確な数字をつかむことはできなかったそうです。
しかし、このたび「国際研究チーム」が「地球観測衛星」の撮影画像を使って
南極全域の個体数を調査することに「初めて」成功!
この画像は、「氷の影」と「ペンギンのふん」を区別できるほどの精密な写真なんですって。
3年かけて行われた、前代未聞のペンギンの個体数調査。
まずは、この調査がもたらしたグッドニュース。
敏感なコウテイペンギンに悪影響を与えずに行える!という利点があるとともに、
1992年時点の不十分な調査の「推定集計」より2倍近い
「約59万5000羽」いると言うことがわかりました。
一方、バッドニュースもあります。
それは「一部のコロニー」が、気象パターンの変化で完全に消えてしまっていること。
今後も、温暖化の影響で、沿岸の氷が解け、コウテイペンギンの個体数が減ることが
懸念されていることも不安材料です。