エコトピックス【野鳥は家では飼えなくなります!】
「チィー、チィー、チィー」という、優美な鳴き声で知られるメジロ。
もえぎ色の頭や背中、目のまわりの純白の輪がトレードマークです。
花の蜜を好み、庭の木や、街路樹などでも観察されます。
明治頃から、ペットとして飼うことが流行しましたが、
現在では、「鳥獣保護法の指針」に基づいて、都道府県が許可した場合、
1世帯につき1羽の捕獲・飼育が認められています。
西日本を中心に、およそ半分の府や県が許可していましたが、
今年4月から、メジロの捕獲・飼育が原則禁止されることになりました。
背景にあるのは密猟です。メジロが美しい鳴き声を持っていることから、
江戸時代からさえずりを競争する「鳴き合わせ会」が、西日本を中心に存在しており、
1羽「数百万円」の高値で売買されているという実態もあるそうです。
生態系を保護する観点から、野鳥の捕獲や飼育を制限する動きは、
年を追うごとに厳しくなっています。
野鳥の鳴き声は自然の中で楽しんでください。