2009年07月06日

ボルネオ保全トラストとは?

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植物原料のひとつである“パームオイル”が、世界的な食糧需要の増加によって生産量が増加しています。
“パームオイル”は食用油、化粧品、インスタント食品やお菓子などに利用され、私たちの生活に欠かせないモノとなっています。

いま、原産地であるマレーシア・ボルネオ島では、その“パームオイル”を搾るアブラヤシのプランテーション(農園の)拡大によって、熱帯雨林が伐採され減少、断片化しています。このことが、動物たちの生息地は狭め、生息地と生息地を分断するという問題を引き起こしているんです。

特にボルネオ島北部のサバ州を流れる『キナバタンガン河』流域では、食糧難や近親交配による遺伝子が均一化によって、オランウータンなどは絶滅の危機に。居場所を失ったボルネオゾウはプランテーションに迷い込み、狩猟用のわなにかかったり、殺されたりといったトラブルも起きています。

『ボルネオ保全トラスト(BCT)』は、野生のボルネオゾウ、オランウータンなどの保護活動はもちろん、プランテーションとなって分断された森を買い戻して森を復活させ、動物たちが移動できる森を拡げる「緑の回廊計画」を実施しています。

今回の取材は『ボルネオ保全トラスト(BCT)』の協力を得て実施しました。

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