少し早いですが、家の前の桜並木の中にほんの少し赤く変わっている葉っぱがみられるようになりました。もう、秋の足音が近づいてきました。この葉っぱ達ははあとひと月もすると真っ赤に色づきはらはらと舗道を彩ります。ジャスの世界ではポピュラーな「枯葉」という曲があります。一番好きなバージョンは、キャノンボール・アダレーの”Something Else”の1曲目です。そして、ウイントンケリーのピアノのバージョン、ケニードリュートリオの引き締まったプレイも最高です。この「枯葉」という曲はもともとフランス生まれのシャンソンで、イブ・モンタンが歌ったのが最初ですが、やはり、ジュリエット・グレコの歌で世に広まりました。日本でいうと藤圭子のような感じの女性でした。って今も88歳でお元気ですが・・・。あらゆるジャンルで多くのアーティストに愛されるスタンダードナンバー「枯葉」が似合う季節ももうそこまで来ていますね。
8月15日と22日のオンエアー曲です。
8月15日
M1 ケ・セラ・セラ / Mary Hopkin
ドリス・デイのヒットナンバーを1970年に英国の少女が歌いました。アップルの歌姫といわれ、ポールマッカートニーの秘蔵っ子だったメリー・ホプキンのこのバージョンはこの時代のアップルを代表するような編曲に仕上がっています。今でもポップを感じますね。
M2 海を見ていた午後 / 荒井由実
ユーミンの1974年のセカンドアルバム「misslim」からです。山手のドルフィンというお店は今でも横浜にあります。静かなレストランだそうです。行ったことありませんが・・・。
M3 サンシャイン・ロマンス / オルジナル・ラブ
田島貴男のオリジナル・ラブの1993年の曲です。この時代はJ-POP全盛期で、いわゆる渋谷系などと言われるよく分からないジャンル?も登場しました。オルジナル・ラブもどっちかって言うとそっち系でしたね。ってどっち系やねん!
M4 美しい星 / 赤い鳥
やっぱり美しいです。赤い鳥のコーラスを聴くと今でも心が洗われるような気がしますね~。
8月22日
M1 秋の気配 / オフコース
1977年のオフコースの曲です。秋が近づくと必ずリクエストいただきます。ストーリー性という点ではオフコースとチューリップは似ています。男の方から離れて行くストーリーなら、チューリップだと「サボテンの花」ですが、こちらは男の後悔を歌っているのに対し、オフコースのこの歌では、僕があなたから離れて行く・・・別れの言葉を探してる・・・って、やな男ですね。こんな奴はいっぺん思い切り振られてみぃ!って思いますね。
M2 Love Is Blind(恋は盲目) / Janis Ian
1976年のヒット曲です。この頃の曲には大体邦題が付いていました。これはそのまんまですね。ジャニスの前作“Between The Line”が「愛の回想録」はよく分かりませんが、この曲が入った”Aftertones”は「愛の余韻」というのは、う~ん何となくわかるような気がします。
M3 街 / 高石ともや
以前オンエアーした時にも同じようなことを書きましたが、永六輔さんに、地名を入れることなくその土地を表す歌詞を作れと言われて作ったそうです。京都を感じますね。さすがです。
M4 生活の柄 / 高田渡
沖縄出身の詩人、山之口貘という人が生きた時代は激動の日本だったのでしょう。故郷の家もなくなり、東京にも住む家がなく転々と放送生活をした中から生まれた「生活の柄」。でも、激動の時代だったからこそできた生活だったかもしれませんね。いま、夜空と陸の隙間に潜り込んで寝ようとしても、すぐ警察に捕まってしまうでしょうし、人から変な目で見られます。高田渡さんが亡くなってもう10年です。高田渡で一番好きな歌です。