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2012年04月28日

屈辱の日

1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約発効のもと、北緯27度以南は日本の主権を離れ米軍統治下に置かれることになり、奄美、沖縄は日本を離れました。奄美は翌年復帰しましたが、沖縄は1972年まで実に20年にわたり米軍の支配が続きました。沖縄、奄美の人々はこの日、4月28日を「ヨンテンニイハチ屈辱の日」と呼ぶようになりました。今もなお、多くの問題を抱える沖縄と米軍の関係。復帰後40年になりますが、変わったこと、変わらないこと、変えなければいけないこと・・・。ゴールデンウィークに入った楽しい日ですが、こんなことを考えてみる日とするのも大切なことだと思います。
4月28日オンエアーの曲です。


M1 ささやかなこの人生 / 風

1976年、伊勢正三と大久保一久のデュオ、「風」の3枚目のシングルです。かぐや姫解散後、自分のやりたい音楽を「風」で実現してきた正やんですが、この曲はかぐや姫時代の印象が強く、今でもとても人気のある曲です。この季節にはやはり聴きたくなりますよね。


M2 タペストリー / キャロルキング

私たちの世代にとって、永遠の名盤と呼べるアルバムがあるとすれば、間違いなくその1枚に挙げる人が最も多いと思います。色あせることなく、今聴いても新鮮な気持ちになれる素晴らしいアルバム、キャロルキングの1972年の名盤「タペストリー(つづれおり)」からタイトルチューンです。この頃、日本では五輪真弓さんや吉田美奈子さんなど、彼女に多大な影響を受けた女性シンガーが現れたころでもあります。このアルバムが日本の音楽シーンに与えた影響は計り知れないともいえます。


M3 この広い野原いっぱい / 森山良子

日本のジョーンバエズ、森山良子さんの1967年の曲です。今も広く歌われるこれもまた永遠の名曲ですね。


M4 戦争を知らない子供たち / 杉田二郎

杉田二郎さんからのお手紙をいただきまして、二郎さん45周年記念アルバムから新しいバージョンの「戦争を知らない子供たち」お送りしました。赤い鳥とのラジオの話、とても興味深く感じました。時代を作り、メッセージを送り、今も走り続ける大先輩のミュージシャンたちに心から感謝したいと思います。

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2012年04月21日

テーゲー沖縄

やっちゃんのモーニングサービスで、沖縄の記念切手の話が出たところへ、宮里藍選手の優勝のニュースが伝わりました。やったね!藍ちゃん!おめでとう!今季初優勝で世界ランクもアップするようですね。あの小さな体で、飛距離も他の選手と比べると出ないのに・・・。彼女の頑張りはほんと励みになります。ところで藍ちゃんの二人の兄さんもプロゴルファーですが、いまいちパッとしません。何の根拠もありませんが、これは沖縄の人たちのユニークな性格から来るのではないかと思っています。沖縄では「テーゲー」という価値観があります。大阪でいえば「ぼちぼちいこか」といったところでしょうか。これは、暖かい気候のおかげで、果物や野菜には苦労しない、海に行けば魚や貝がいっぱいいるような豊かな風土ゆえ、あくせくしなくても食べるものにはとりあえず困らない、のんびりしているんですね。ところが、男性に特にその傾向が強くて、女性は逆に頑張らないといけなくなるんですな。市場で働く人や店先にいる人は圧倒的に女性が多いです。いわゆるアンマー(お母さん)ですね。
そう考えると、宮里3兄妹の戦績も納得できます。テーゲーな兄二人と反対に、藍ちゃんはがんばっているんですね。
4月21日オンエアーの曲です。


M1 4月になれば彼女は(April Come She Will) / サイモン&ガーファンクル

1966年のアルバム「Sound Of Silence」に収録されていた曲です。短いですが、とても美しい曲です。歌詞の意味が分かりにくく、いろんな解釈があるようです。She will….と表現されているので、恋がいつ終わるのか不安に思う気持ちを歌っていると僕は解釈しています。ポールサイモンの表現はそういうのが多いです。そもそもSound Of Silenceだってそうですよね。
「沈黙の世界」と訳されたりしますが、どうでしょうか・・・?


M2 春うらら / 田山雅充

田山雅充というシンガーをよく知っているという人はそんなに多くないかもしれませんね。よく知られているのは1976年のこの曲くらいです。作曲家としてのほうがヒットは多いと思います。田山さんの曲で僕が一番好きなのは1975年の南沙織の曲「人恋しくて」。これは南沙織が好きだっただけでなく「暮―れそで、暮―れない、夕暮れ時は・・・」の感じを美しく思います。
春うららという曲は、さわやかなイメージと曲調ですが、歌詞は結構きわどいですよね。


M3 上を向いて歩こう

説明など必要ない曲ですね。昨年の震災の後によくラジオでオンエアーされました。1961年、日本が成長を続けた時代。「上を向いて歩こう」は日本人には「前を向いて歩もう」という意味で勇気づけられます。ご存知のとおり、イギリスでは「SUKIYAKI」という曲名で発売され、アマメリカでも同様のタイトルでビルボード3週連続1位という前代未聞の出来事となったのは有名です。ちなみにWIKIによりますと、ベルギーでは「忘れえぬ芸者~ベイビー」というタイトルだったんだそうです。知らなかった・・・


M4 花~すべての人の心に花を~ / 喜納昌吉&チャンプルーズ

1980年のアルバム「BLOOD LINE」に収録された名曲です。ギターを弾いているのはライ・クーダーです。この曲は世界中でいろんなアーティストがカバーして歌っています。有名なところでは、カセットテープのCMで流れた、おおたか静流さんのバージョン。珍しいところでは、マダガスカルのコーラスグループのものが素晴らしいです。

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2012年04月14日

大阪では先週見頃だった桜ですが、我が家の周りでは今が満開です。桜には様々な種類があることはみんなご存知だと思いますが、特に好きなのが大島桜という種類。伊豆大島で作られた品種だそうで、だからそんな名前なんですね。ソメイヨシの薄ピンクに交じって、この大島桜は純白の花を咲かせています。特徴は、純白の花に加えて、葉が同時に開くことです。花だけの枝と違って、花の白と葉の緑がそれはそれは美しく、凛とした潔さを感じます。葉っぱは柔らかく毛がないので、塩漬けにして桜餅に使います。生の葉っぱでも、少し桜餅の香りがしますよ。花言葉は「純潔」です。
美しい桜を愛でながら、4月14日オンエアーの曲です。


M1 ある日突然 / トワ・エ・モア

1969年、トワエモアのデビューシングルです。いわゆるこの時代のフォークとは一線を画す二人でした。アメリカで、ジョーンズバエズやピートシーガーと一線を画したキャロルキングのような存在でしょうか。トワエモアはこの後も「空よ」、「初恋の人に似ている」「愛の泉」などヒットを続けましたが1973年に解散。最近ではまた活動を再開されているようです。


M2 そよ風の誘惑 / オリビア・ニュートンジョン

1976年初来日コンサートでしたが、それまでにもクリフリチャーズのバンドメンバーとしてなどの来日経験はあります。初来日コンサートはテレビでも放送されたので、それを観て彼女のファンになった方は多いはずです。同時期に発売されたアルバム「水の中の妖精」のジャケットは今でも青春の大切な思い出ですよね。


M3 太陽を背に受けて(Sunshine On My Shoulder)/ジョン・デンバー

今年の5月21日、金環日食が見られます。金環日食とは皆既日食と同様の中心食ですが、月が地球から比較的遠くにあるときに起きる日食で、月の影から太陽がはみ出して見えるところからそう呼ばれています。次に日本でみられるのは2030年6月1日だそうです。
ジョンデンバーが飛行機事故で不慮の死をとげてからもう15年です。この曲は1974年の曲です。、ロッキーマウンテンハイや緑の風のアニーと並んで、ジョンデンバーの代表曲ですね。


M4 さくら(独唱) / 森山直太朗

さくらの季節の定番となりつつある美しい曲です。2003年リリースですからもう9年前になるんですね。お母さんは夏のサトウキビ畑、息子は春のさくら・・・美しい音楽一家ですよね。

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2012年04月07日

祝!シーズンⅡ開幕!!

2009年にスタートした「青春のうたものがたり」も2011年12月に一旦終了。2012年4月、シーズンⅡとして再スタートとなりました。長い間格調高いナレーションを担当してくれた珠久美穂子さんに代わって、紙ふうせんの平山泰代さんに2代目パーソナリティーを担当していただくことになりました。いつまでも若く、永遠の青春少女「やっちゃん」の、「青春のうたものがたり」よろしくお願いします。シーズンⅡの特徴はなんといっても、洋楽のフォーク、ポップスもお送りできること。選曲の幅も広がり、様々な懐かしい青春を振り返っていただけると思います。
そんなわけで、第一回のオンエアー曲です。


M1 レモントゥリー / PPM

マリートラヴァースさんが亡くなってもう2年半になります。1961年デビューのピーター・ポール&マリー。1962年リリースのファーストアルバムには、500マイル、花はどこへ行った、クルエルウォー、天使のハンマー、そしてこの曲レモンツゥリーなどの名曲が収められています。日本のフォーク黎明期にリリースされたこのアルバム、そしてPPMに影響を受けたフォークシンガーは多いと思います。男女3声の美しいハーモニーをさらに、男女5声にして一世を風靡した日本の伝説のコーラスグル―プ「赤い鳥」。そのメンバーだった平山さん。毎週声が聴けるなんて贅沢ですよね。
3月には特番の公開録音で、紙ふうせんのPPMメドレーをライブでお送りしました。素晴らしかったです。


M2 翼をください

今や国民歌となった「翼をください」。リリースされたのは1971年、赤い鳥のシングル「竹田の子守唄」のB面でした。1976年に高校の音楽の教科書に掲載され、今ではすべての小中高の教科書に載っているそうです。今回は、紙ふうせんベストからのバージョンでお送りしました。バックグランドボーカルの女性は渡辺真知子さんです。


M3 北山杉 / うめまつり

1975年にリリースされ、近畿放送ラジオ(現KBS京都)から京都を中心にヒットした曲です。京都の様々な地名が出てくるので、京都の人たちにはとてもなじみ深い曲となりました。ちなみに、当時神戸では、ラジオ関西で小学生の姉妹「チューインガム」が歌うステーションテーマがありました。「海の見える放送局」という歌で、今も時折流れるそうです。ご当地ラジオとご当地ソング、いい時代ですね。


M4 赤いスイートピー / 松田聖子

「やっちゃんのモーニングサービス」の話題、スイートピーにちなんだ曲です。
スイートピーは春に咲くマメ科の植物です。その花の形や時期から、花言葉は「門出」。番組の新たな門出にふさわしいやっちゃんの選曲です。ところでスイート“ピー”というくらいですから当然豆も生りますがこれは食べられません。毒です。ついでに、この曲がヒットした1982年当時には、赤いスイートピーというのは存在しなかったんだそうです。後に品種改良され、今では赤いスイートピーの花束も買うことができます。