01.建物・ロビー

FM大阪がある建物:湊町リバープレイス


 
FM大阪の社屋がある「湊町リバープレイス」。
 
大阪の難波から道頓堀川周辺一帯の繁華街を「ミナミ」と呼んでいます。
その「ミナミ」の西側、JR難波駅の北側に湊町リバープレイスがあります。この湊町リバープレイスは阪神高速のランプ等を内包した独創的な建物となっています。
 
建物の構造はSRC造(一部SおよびRC)構造で、建物上部は阪神高速道路などと相関しない23m角のセンターコア柱を最上階まで伸ばし、屋上のハット型のトラスを組み広げたところに、外周床を吊りあげて周辺サポート部材で逆8角錐の稜線を作り上げています。
建物の下部は、高速道路に対して3次元のクリアランスを確保した部分に建築空間を作り、その上部にイベント等の多目的に運営できるプラザ(立体広場)を配しています。
建物の中心部分の1階は玄関ホール、2階は阪神高速道路の施設、3階から7階までは約1,500人収容のスタンディングホール「なんばHatch」があり、そのホールを取り巻くような形で6階、7階にテナントスペースがあります。
6階の一部にはホール関係会社、湊町リバープレイスの管理会社、そして7階にFM 大阪の本社・演奏所があります。
屋上にはビル関連施設、FM 大阪専用の電気設備・空調設備・アンテナ用タワー等があり、2階にはオープンスタジオ(サテライトスタジオ)があり、イベントスペース「プラザ3」に面しています。
その他、湊町リバープレイスには、「プラザ1〜4」という名のイベント展開のできる青空広場、道頓堀川河川ウッドデッキ桟橋、「なんばHatch」からの146段にわたる小ステージ付き大階段等があります。
 
外観は逆錘状の正8角形の未来的な型で、音楽・文化拠点の一つとして、また大阪「ミナミ」のランドマークとして期待されています。

FM大阪エリア

湊町リバープレイスのFM 大阪エリアの建築の概要は次のようになっています。
総面積2,475平方メートル(約750坪)
基本仕様事務所床加重  500kg/平方m
機器ラック室床加重  800kg/平方m
床構造オフィスエリア  OA床(一部浮き床)
マスター・ラック室 フリ−アクセス
スタジオエリア  フローリング
エリア構成 2階 オープンスタジオ(サテスタ)
7階 本社、演奏所
   (マスター、スタジオ等)
屋上 電気室(受電設備、CVCF等)、
   自家発電機、
   FM・BSアンテナ、
   JFNネットワーク用CSアンテナ、
   専用エアコン室外機、
   ハロン消火ボンベ室
アンテナ用タワー飯盛山送信所送信用:2mφパラボラアンテナ
送信所バックアップ用:予備送信機垂直2段ダイポールアンテナ
その他:業務無線基地局用アンテナ
受電設備3φ3W 6600V
変電設備・変圧器200KVA×4
300KVA×1
CVCF
※負荷の変動に関わらず電圧・周波数が一定にできる電源設備
200KVA×2(並列冗長運転方式)
自家発電設備
※停電時にも放送を行えるようになっています
390KVAディーゼルエンジン
消火設備オフィスエリア  スプリンクラー消火設備
スタジオエリア  ハロン消火設備(ガスで消化します)
エレベータ乗用2台
荷物用2台
防犯設備カード式セキュリティーシステム

 

FM大阪社屋設備:エリアの構成

FM 大阪エリアの内装は、「シンプル&モダン」をト−タルコンセプトに、落ち着いたカラートーンでまとめています。
エリアは、
(1)オフィスエリア
(2)ロビーエリア
(3)コミュニケーションエリア
(4)マスター室、機器ラック室を含めたスタジオエリア
と4つに大きく分けられます。
 
(1)オフィスエリア
7階左側((西側部分)に位置するオフィスエリアは、機能的なデスク配置とし、心地よいリズムと活気を人々に与えてくれます。
 
(2)ロビーエリア
ロビーエリアは上部に位置する北ロビーとエレベーターホールを出たところにある正面受付ロビーの2カ所あります。
 

(写真)正面ロビー受付

北ロビーは天井が高く、回廊を抱き込んだ広々とした空間で、多目的な利用が可能な創造性あふれるエリアとなっています。
また、メインの正面受付ロビーは黄色いソファーを左右に置き、来客者に優しい印象を与えます。


(写真)正面ロビー
 

(写真) 北ロビー
 
(3)コミュニケーションエリア
正面受付ロビー、建物の南側部分、東側部分のスタジオエリアの入り口付近にかけてコミュニケーションエリアがあります。
カラフルなインテリアを配し、番組制作関係者を中心に様々な人たちが自由にコミュニケート&クリエートできる遊び心豊かな空間です。
 
 

(写真) ミーティングエリア
 
(4)スタジオエリア
スタジオエリアは7階東側部分に位置し、放送の中心的エリアです。このエリアには、
●マスター室
●機器ラック室
●2つのオンエアスタジオ(Aスタジオ、Bスタジオ)
●3つの録音スタジオ(第1スタジオ、第2スタジオ、第3スタジオ)
●1つの編集スタジオ(エディットスタジオ:EDスタ)
●3つのモニターデスク
●18台の電話リクエストに対応した多目的デスクのデンリク(電話リクエスト)デスク
●CDラック
●開放感あふれるスタンバイエリア(準備エリア)
があります。
 

(写真)スタンバイエリア
 

(写真) CDラック
 

(写真) デンリクデスク