2008.07.28 エルンスト・プッチェル 桜変奏曲作品62
[HP] おしゃべり音楽マガジン くらこれ!
毎週日曜日深夜26:00よりオンエア(FM OSAKA 85.1MHz)
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M1:エルンスト・プッチェル 桜変奏曲作品62/エリカ・ヘルツォーク(ピアノ)
♪今週の表紙・顔!!!
エリカ・ヘルツォークという女性ピアニストをご存知ですか?
ドイツ人を父に、日本人を母にもつ彼女は長野県に生まれました。ピアノの基礎教育を母から受け、少女期はヤマハのジュニア教室で学んだ彼女は、父の転勤に伴って渡欧、本格的な音楽教育をベルギー、ドイツ、オーストリアの音楽学校(大学)で受けました。現在、母国である日本を拠点に国内外で演奏活動を行うほか、ドイツ語・英語の通訳者・インタビューアとしても活躍しています。
今週は、そのヘルツォークが夏の新譜としてリリースした「日本の思い出」(キング・レコード)を紹介しましょう。
このCDは、19世紀前半から現代までのおよそ200年間に、欧米の作曲家(演奏家)たちが日本の音楽や伝統にインスピレーションを得て創作・編曲したピアノ曲の数々を集めたものです。ピアノ教則本で有名なバイエル(1803〜1863)の「日本の舟歌」や親日家の指揮者ワインガルトナー(1863〜1942)の「橋をゆく若い女」などに交じって、現代のピアニスト、エフゲニー・キーシン編曲の「浜辺の歌」も花を添えています。
番組は、旧制第7高校(鹿児島)のドイツ語教師で、本国ドイツでは教会オルガニストだったプッチェルの「さくら変奏曲」を聴きました。単なる異国趣味を超えた、日本と日本人に向けた優しい眼差しと敬意を感じる名品です。多くの日本人クラシック演奏家の目がヨーロッパに向けられているなか、このCDにおけるエリカ・ヘルツォークは、日本を基軸にして西洋音楽を考え、表現しています。
「日本人の日本知らず」—。
この落とし穴に落ちないよう、われわれリスナーも気をつけなければなりませんね。
♪くらこれ対談
今週は下記の特別コーナーを「掲載」したためお休みです。
♪くらこれアーカイヴ
よっさんが80年代に制作・出演したヒット番組「デーヤンの音楽横丁」(音楽評論家・出谷啓出演)からのアーカイヴ!!!
この番組で何度もお伝えしているように、今年は20世紀を代表する大指揮者、朝比奈隆さんとカラヤンの生誕100周年にあたります。特にこの7月は、2人を記念(祈念)する意味でとても重要な月。朝比奈さんは誕生月(9日生まれ)で、カラヤンは命日月にあたるからです。
1989年7月16日に亡くなったカラヤン。
当時の「デーヤンの音楽横丁」は、「カラヤンをしのんで」という特別番組を1週間後の7月23日に放送しました。この中のよっさんとの電話インタビューに応じてくださったのが当時81歳の朝比奈さんでした。
以下、その要約文(文責=奥村)を掲載します。
カラヤンは1955年から、前年に亡くなったフルトヴェングラーに代わってベルリン・フィルの音楽監督になったわけですが、ちょうどその前後から、私もベルリン・フィルを振るようになりましたので、当時のことはよく覚えています。
彼は当時から強気一点張りで、ベルリン・フィル就任の条件も、フルトヴェングラーよりギャラが上で、彼同様、終身指揮者という条件なら受けるというものでした。終身指揮者というのは、本人が辞めたいと言うまでは、オーケストラ側から一方的に辞めさせることができないわけですからね。
その彼が今年の4月に「終身」を辞退した。確かに健康上のことが大きな理由としてあったのでしょうが・・・
私が思うに、このまま突っ走って、ばったり死ぬのは味気ない。
それよりも、少し余力のある間にフリーになって収入は減るかもしれないが、公私共にうまくいっているウィーン・フィルを最後まで指揮していこうと思ったんじゃないでしょうか。
実は私自身もそう思っていますからね…。
やっぱり彼はオーストリーの人間なんですね。長くベルリン・フィルと付き合ってきたけれど、本音の部分ではドイツとはギクシャクした関係にあった。後半期のゴタゴタが起こる以前から、それはあったでしょう。
おそらく彼は、55年にベルリン・フィルの音楽監督に就任して以来34年間、ずっと居心地が悪かったと思いますね。
(朝比奈さんへのインタビューより)
「編集長、このインタビューを聞いてどう思います?」(よっさん)
「う〜ん…。今でこそ、『カラヤンとフルトヴェングラー』とか『カラヤン帝国興亡史』などの本をわれわれは読んで、カラヤンとその周辺のいろいろな事情を少しは把握しているような気分になっているけれど、カラヤンが亡くなった当時、彼の置かれた状況や彼の心理など、もちろん知るすべはないですよね。それなのに、朝比奈さんは実に的確に的を射た意見を述べられた。これは驚きです」(編集長)
「やっぱり同じ世界で、同じ時代を生き、大きな実績を残した人にしかわからないものがあるんやろね。改めて敬服!」
FM大阪には、過去のこうしたテープが数多く保存されています。これからも折を見て紹介していくことにします。
乞うご期待!!!
♪くらこレディオ
まいどぉぉぉぉ!!!くらこれディオのDJのカネヤンです(´・ω・`)ノシ
今回のくらこれディオはタワーレコメンドとくらこれカウントダウンをお送りしました!!
カウントダウンは5位のナンバーを聴きました。
M2:メイク・ラヴ・トゥ・ユー/BLAKE
(タワーレコメンド)
第1位 ベルリオーズ 幻想交響曲ほか/小澤征爾(指揮) サイトウ・キネン・オーケストラ
第2位 純〜21歳の出会い—デラックス・エディション/ヘイリー
第3位 ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」&第7番
第4位 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」/エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮) レニングラード・フィル
第5位 バロックアルバム/カブリエラ・モンテーロ
(くらこれカウントダウン)
M3:ヘンデル ハレルヤ(「バロック・アルバム」より)/カブリエラ・モンテーロ(ピアノ)
♪ズバクラ!!
7月26日から大阪・十三の第七藝術劇場で公開されている音楽ドキュメンタリー映画『オーケストラの向こう側〜フィラデルフィア管弦楽団の秘密』(ダニエル・アンカー監督/セテラ・インターナショナル配給)を取り上げました。
アンカー監督が105人の団員一人ひとりに「あなたにとって音楽とは何ですか」という問いを軸に繰り広げる、音楽家とその人生を探る力作ドキュメンタリー。製作に5年を費やしただけあって、取り上げた団員の音楽へのひたむきな情熱、人生の絶望、喜び、などが見事に活写されています。
まずはご覧になってください。(第七藝術劇場06・6302・2073)
M4:グローフェ 組曲「グランド・キャニオン」1、日の出/ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団
M5:グローフェ 組曲「グランド・キャニオン」2、山道を行く/ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団
M6:グローフェ 組曲「グランド・キャニオン」3、赤い砂漠/ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団
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毎週日曜日深夜26:00よりオンエア(FM OSAKA 85.1MHz)
出演:くらこれ!編集長こと奥村武司 なにわのよっさんこと吉川智明 DJカネヤン
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